料理人になるなら調理師免許は必須?

2024 年 3 月 22 日 | コラムTopics

料理人を目指すにあたって、取得しておきたいのが「調理師免許」です。飲食店で調理業務に就く際、調理師免許は必須ではありませんが、取得しておくと多数のメリットがあります。ここでは、調理師免許についての基本的な情報や取得の方法などをご紹介します。

調理師免許とは

調理師免許とは、調理に関するさまざまな知識・技術を持つ方に与えられる資格です。この資格を持っている方は、食材の調理方法や食文化、栄養、衛生などの知識があると認められ、「調理師」と名乗るのが許されます。国家資格であり、試験に合格すれば都道府県知事からの認定証が与えられます。

調理師免許は「名称独占資格」です。調理師免許を持たない方が「調理師」と名乗るのは、法律で禁止されています。調理師のほかには製菓衛生士や栄養士、管理栄養士なども名称独占資格になります。

調理師免許は必須の資格というわけではない

料亭やレストランなどで料理人として働くのに、調理師免許は必須ではありません。調理師免許を持たない方が「調理師」と名乗ってはいけないだけです。調理師免許のない方が料理をすること自体は違法になりません。

ただ、調理師免許を持たない方の採用自体を行っていない飲食店もあります。規模の大きい飲食店は特にその傾向が高くなるようです。また、調理免許を持っていなければ店長や料理長などへの昇格ができない企業もあります。

調理師免許を持っているメリット

調理師免許は、取得しておけば多数のメリットがあります。ひとつは就職や転職の際に有利な点です。調理師免許は料理に対して一定以上の知識・技術があることの証明になるためです。

調理師免許は自分で店を持つときにも役立ちます。資金面では、免許を持っているほうが金融機関の融資を受けやすくなります。正式な国家資格である調理師免許は、社会的な信頼性が高いためです。

また、調理師面免許を持っていると「食品衛生責任者資格」の講習会が免除されます。この資格は、飲食店を開業するとき、店に常駐する誰かが必ず取得しなければいけないものです。通常は都道府県が行う講習会に参加して資格を得ますが、調理師免許があれば、申請書を提出するだけで取得可能です。開業準備で忙しい時期に時間を取られず、受講料も発生しないのはメリットといえるでしょう。

調理師免許の取得方法

調理師免許を取得する方法はふたつあります。ひとつは2年以上の実務経験を経て試験を受ける方法、もうひとつは養成施設に1年以上通うことです。それぞれの方法について詳しくご紹介します。

2年以上の実務経験を積み、試験を受ける

中学校卒業以上の方が飲食業界で2年以上の実務経験を経ると、調理師試験の受験資格が得られます。試験は各都道府県で行われますが、どこの都道府県で受験してもかまいません。

実務経験を積む場所は、調理法で決められている施設です。飲食店営業・魚介類販売業・そうざい製造業・給食施設などが該当します。この業態であっても、事務や接客、運搬、清掃など調理以外の業務に就いていた場合は、実務経験として認められません。ほかにも、外国の飲食店で働いていた場合や食品を開発する業務の一環で調理していた場合など、実務経験として認定されないパターンは複数あります。

正社員以外のパート・アルバイトも実務経験として加算されます。ただし、1日6時間以上・週4日以上の勤務時間でなければいけません。

働きながら勉強するのは大変ですが、養成施設に通うのと違って学費がかかりません。調理の現場に早いうちから入って腕を磨けるのもメリットといえます。

養成施設に1年以上通い、申請する

厚生労働大臣が定めた養成施設に1年以上通い、無事に卒業すると調理師免許を申請する資格が得られます。この場合は試験を受けなくても、書類を提出するだけで調理師免許の取得が可能です。

養成施設は、調理師になるための知識が学べる専門学校・高等学校・短期大学・大学などです。現在は、昼間学校に行けない社会人へ向けて夜間コースを設けている養成施設もあります。

卒業にかかる期間は最短で1年となります。調理師になるための授業は960時間ほどで、1年あれば修学可能です。2年以上の養成施設になると、より高度な調理の授業を行うようになります。

養成施設では、幅広いジャンルの料理について学べます。料理がほぼ未経験の初心者でも、基礎から教えてもらえるので安心です。同じ夢に向かって励む友人ができるのも、学校で調理を学ぶ魅力のひとつといえます。また、たいていの学校は就職活動を支援する体制が整っています。ひとりで就職活動するよりも、企業の選択肢の幅が広がるでしょう。

おわりに

料理人になるために、調理師免許は必須ではありません。ただ、持っていることでさまざまなメリットがあります。特に、料理人としてのキャリアアップを目指す方は取得しておいたほうが良いでしょう。実務経験を積んで試験を受けるか、養成施設に通って免許を取得するか、どちらが良いかは人によって異なります。料理初心者の方や就職活動に不安のある方などは、学校に通うのがおすすめです。学費の工面が難しい方も、学校の特待生制度や奨学金制度を活用すれば通学できるかもしれません。興味のある方は、調理師の資格が取れる学校のホームページを調べてみましょう。

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