おいしい香りに包まれて働こう! パン職人になるには?
パン職人になるには、弟子入りやアルバイトからのステップアップのほか、専門学校へ入学する方法もあります。それぞれの方法には、どういった違いがあるのでしょうか。ここでは、パン職人に関する基本的な知識や必要な資格、パン職人へのなり方などをご紹介します。
パン職人の仕事内容
パン職人は、街のベーカリーやレストラン、パン工場などで働きます。開店時間のはやいベーカリーだと、夜の明けきらないうちから仕込みを開始します。人数が多い企業はシフト制で交代勤務し、不規則な生活を送る方も多いようです。社員数の少ない個人経営のパン屋は、週に1度の定休日を設けるところが多くみられます。
パン職人が行うのは、パンの製造や材料の仕入れ、商品開発などです。個人経営のベーカリーでは、ひとりで幅広い業務をこなすことが多くなります。商品製造だけでなく、接客を行うのもめずらしくありません。大手チェーンのベーカリーでは社員数が多く、パンづくりのみを行う部署に配属されることがあります。パン工場でも、製造過程の一部分のみの担当となることが多くなります。
パン職人には、大量のパンを短時間でつくる手際のよさが求められます。もちろん、一つひとつのパンのクオリティーは高いままでなくてはいけません。そのためにはパンの製造について詳しくなくてはならず、一定以上の技術レベルが求められます。
また、どこの勤務場所でも、重たい材料を運ぶ、高温のオーブンを扱う、長時間立ち仕事をするなど、体力を必要とするのが基本です。体力づくりや体調管理も仕事に含まれるといえます。
パン職人に資格は必要?
パン職人として働く際、必須となる資格や学歴はありません。ただ、「パン製造技能士」という国家資格があると、さまざまな面で有利になります。
パン製造技能士とは、パンの製造に関する豊富な知識や高い技能を持つ証明となる資格です。2級・1級・特級があり、受験するにはさまざまな条件があります。
2級が受験できるのは2年以上の実務経験者か、厚生労働大臣指定の学校で800時間以上の課程を修了した方、その他の学校で指定の学課を修了した方などです。級が上がるほど条件は厳しくなり、受験に必要な実務経験年数も長くなります。
パン製造技能士の資格がもっとも活躍するのは、自分のお店を開業するときです。融資の際に金融機関からの信頼を得やすくなるほか、顧客も安心して製品を購入してくれるでしょう。
また、パン製造技能士の資格があれば、就職や転職にも有利です。履歴書に記載するだけで、パンづくりの実力があるのを証明できます。
試験の難易度はやや高く、2級の合格率は60%、1級の合格率は45%ほどになるようです。筆記試験と実技試験の両方があるため、しっかりと対策してから臨む必要があります。
パン職人へのルートは、主に3つ!
パン職人になるには、主に3つのルートが存在します。各ルートにはどういった違いがあるのでしょうか。
パン職人へ弟子入り
弟子を募集しているパン職人に申し込み、技能を仕込んでもらう方法です。たいていは仕事の中でパン製造を実践しながら覚えていくことになるため、上達もはやくなる可能性があります。ただ、早朝から一日中仕事に追われるため、じっくり知識を蓄える暇がありません。パンについても、そのお店で扱っているもののつくり方しかわからないというデメリットがあります。スキルアップを目指すなら、仕事の時間外で幅広いパンの製造方法を学んでいく意識が大切になります。
アルバイトからステップアップ
未経験でも就業可能なパン屋にアルバイトで入り、パン製造を学ぶ方法です。学生のうちにアルバイトで経験を積み、卒業後そのまま就職という方法も取れます。こちらも弟子入りの場合と同様、店にあるパンの製造方法しか学べないというデメリットがあります。
専門学校に入学
未経験で、幅広いパン製造を学びたい方なら、専門学校がおすすめです。基本的な製パン知識をじっくりと学んでいけるほか、卒業後は即戦力として就職できます。
パン職人として就職したら、新製品を開発する機会もあるかもしれません。開業して自分のお店を持つことになったときも、製品のラインナップは自分で考えることになります。パン職人として成功するには、トレンドをつかみ、売れ筋のよい商品を開発する訓練も大切です。専門学校を選ぶときは、流行に沿ったパンづくりが学べるところを探してみてもよいかもしれません。
また、弟子入りの場合もアルバイトの場合も、働いて給料をもらえるのがメリットです。専門学校だと学費がかかるため、経済的に厳しいという方もいるでしょう。そういった場合は、奨学金や特待生制度など、さまざまな制度を活用するのがおすすめです。
おわりに
東京ベルエポック製菓調理専門学校のパティシエ実践科では、2019年から製パンコースが新設されます。このコースでは、1年目で製菓・製パンの基礎を学び、2年目から製パンの応用技術を習得します。幅広い基礎技能と専門性が、2年でしっかりと身につくでしょう。パン職人を目指している方は、ぜひ製パンコースへの入学をご検討ください。
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