カフェの歴史を知り、トレンドを学ぼう

2024 年 2 月 26 日 | コラムTopics

現在、世界各国でさまざまな店舗が登場しているカフェ業界。カフェはどういった歴史をたどって定着していったのでしょうか。カフェの歴史を知ることは、現在の流行を掴む手掛かりになります。今回は、カフェの歴史やトレンドについてご紹介します。

カフェのはじまり

コーヒーに関する史料の中でもっとも古いものは、900年頃に書かれたアラビアの医師の記録です。史料にはコーヒー豆から煮だした「バンカム」という飲料を、患者に処方していたことが記されています。
バンカムは現在のコーヒーと同じく、消化作用や利尿作用があると記載されていたようです。その後、コーヒーは数百年かけて現在の形へ近づいていきます。

一説によると、世界ではじめてコーヒーを提供する店が生まれたのは1554年、イスタンブールでのことです。コンスタンティノープルとタクタカラという地域に開かれたふたつの店舗が、世界初のコーヒーハウスといわれています。
コーヒーハウスの内装は過ごしやすく整えられ、商人や役人、旅人など、さまざまな人々が集う場所となっていたそうです。以降、世界各地にコーヒーが広まると共に、各国でカフェが誕生していきます。

日本のカフェ文化

日本に正式にコーヒーが輸入されるようになったのは1858年、日米修好通商条約が締結され、鎖国が終了してからのことです。この頃のコーヒーは、一部の人々しか味わえないめずらしいものでした。

日本ではじめてコーヒーを提供するお店となった「可否茶館」誕生したのは、1888年のことです。場所は東京の上野で、現在は跡地に記念碑が残されています。
「可否茶館」はコーヒーを飲んでくつろぐというよりも、交流を目的とするサロンの側面が強く、娯楽を楽しめる設備がいくつも用意されていました。「可否茶館」は数年で店じまいしたものの、西洋文化の伝播が進むうちに、新しいカフェが次々と誕生していきました。

1911年には東京の銀座に「カフェー・プランタン」や「カフェー・ライオン」などの「カフェー」がオープンします。これらのお店は見目よい女給がサービスを行うのが特徴でした。
その後、女給が話し相手となる「カフェー」が一気に流行し、規制が行われることとなります。この時期、女給による不純なサービスを行わないカフェを「純喫茶」と呼ぶ流れができました。規制の後は「カフェー」は減り、純喫茶が増えていきます。

コーヒーやフードを気軽に楽しめるカフェ業界は人気になり、個人経営の店舗がどんどん増えていきました。
ところが、第二次世界大戦が勃発し、コーヒー豆の輸入制限がはじまってしまいます。1944年には豆が一切手に入らなくなり、カフェも続々と店じまいが行われました。

1945年に戦争は終わり、復興がはじまります。しばらくコーヒー豆の輸入はストップしていましたが、1950年に再開されることとなります。そして、日本のカフェも再び増えていきました。

1980年、個人経営が中心だった日本カフェ業界に、大手チェーン「ドトール」のコーヒーショップ1号店が誕生しました。
セルフサービスの分、安価で誰でも気軽に楽しめるドトールはさまざまな方に受け入れられ、全国に店舗を拡大していきます。その後外資系のカフェチェーンも上陸し、日本のカフェは続々と増えていきました

最近の日本のカフェの流行は?

外国のカフェも日本のカフェも、さまざまな流行を経て現在の形に発展していきました。
例えば戦後、日本では歌声喫茶が流行しています。1926年の「名曲喫茶ライオン」誕生以降、日本中に音楽系の喫茶店が増加し、1950年代~1960年代に最盛期を迎えました。

歌声喫茶が続々と誕生したのは、喫茶店に集まる顧客が安定して多かったからこそです。カフェのオーナーとなった際はマーケティングについても考慮し、流行を取り入れるのも大切です。
最近のカフェは、ハワイアンスタイルや台湾風、ブルックリンスタイルなど、海外の雰囲気を持ち込んだものが流行しています。

ハワイアンスタイルのカフェでは、リゾート感あふれる店内とハワイ発祥の料理が楽しめます。パンケーキやロコモコなどは全国的に流行しています。
台湾風のカフェは、タピオカミルクティーやマンゴーかき氷、豆花などが有名です。有名店では行列をつくる人々の姿をみかけるのもめずらしくありません。

ブルックリンスタイルは、ニューヨークのブルックリンから生まれたスタイルです。店内はレンガや木材、鉄などの素材を合わせたモダンな雰囲気が特徴です。
カフェの存続には集客が欠かせません。こういった流行を学んで取り入れていくことは、長く経営を続けていく上で大切です。

おわりに

東京ベルエポック製菓調理専門学校は、最新の流行を学べる実践的な授業を行っています。
トレンドについて学びたい方は、ぜひホームページで詳細をチェックしてみてください。

東京ベルエポック製菓調理専門学校の学科

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